さっき 計算機で計算してみたら
私は 来年62才になるようだ

思っていたより若かったので
エ?という感じ
(娘にはよく エ?と言われるけれど)

60才の誕生日に
「来年は61になるのだなあ」と思うところから先走り始める

「61かぁ」というのが頭にあるから
暮れになると 「来年は62だな」と思ってしまう

年を越すと もうひとつ年をとった気がして 
「63になったんだなぁ」と思い

誕生日が近づくと 
「今度の誕生日がきたら64だ」と思ってしまうから

誕生日には
「私は65才になったのよね」などといって 娘から
「いったい 1年にいくつ年をとるのよ」とあきれられたことがあった

なので 自信がなくなると 時々
計算機で引き算をしてみるわけです

今年私は61才で 今夜 年を越しても
次の誕生日がくるまで ずうっと61才です

思っていたより ずっと若い! (^^)


今年 ばあばになったわたしは
なんだか 安心してぼ~っとしてますねぇ
幸せなことです (*´∇`*)

そらは おかげさまで10ヶ月になり
つま先立ちで ちゃぶ台の相当むこうのものまで手を伸ばします

遠くに置いてあるものも
なにかに登って手を伸ばしたり
それでも届かないときは道具を使います
長いものを使って ほかのものをたぐりよせたりしますから
目が離せません

手をつなげば とっとと歩くようになりました

そらは 2月に1才になります
今は そらと61才違いだけれど
2月には 60才違いになるのだ! 
たったの60才! ちょうど60才!

これからは そらと60才違いということで
きっと 自分の歳をちゃんと覚えているでしょう

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忘れないうちに書いておこう

この頃はなんでも 頭がドライブスルーになっているので
ひとつに集中すると ほかのことを忘れる

レジでお金を払ったら 買ったものを忘れる
買ったものを忘れないようにしようとすると おつりを忘れる
おつりに気をとられて 意気揚々と店を出てしまうと
買ったものも バッグも 
忘れたことも忘れる 見事な毎日

さて 忘れないように書いておこうと思ったことは・・・
何だっけ? といったぐあい・・・


そうそう
「そらが熱を出した時の対処法」だ

赤い顔をしたそらが キャベツを頭にかぶってお昼寝していた
頭の下にも キャベツを手ぬぐいにくるんで敷いている

うすい毛布を腰から下にふわっとかけただけで
上半身には 遊んでいた服のまま
なにもかけていない  冬なのに・・

(え? 熱があるんでしょ?こんなんでいいの?)と私の心の声
なにせ 育児について 私の経験は役に立たないことを知ってしまったので

「朝方は 39度4分まで上がったけど 今は37度5分
 機嫌もいいし 下痢もしてないし 食欲もあるから・・ 
 今は手足が熱いから 熱を放出させたほうがいいのよ」と 娘

私は どうやっていたんだろう・・・薬でも飲ませて 
いや座薬かな 布団をいっぱいかけて無理矢理寝かしていたような・・
(m m m・・・昔のことも思いだせない・・・)

キャベツの葉っぱの丸みが 頭にちょうど帽子のよう
横から見ると 葉脈が血管みたいで・・・
・・みどりの頭の・・・言葉が見つからず・・
・・・キャベツオトコみたい といったら 

「キャベツオトコだなんて・・ キャベツぼうやっていってよ」
と娘に訂正された

そうだね ハハハ ストッキング男みたいだもんね
と ごまかし笑いの私

キャベツはエライね
煮ても 炒めても 生でも食べられて
おまけに熱までとってくれるなんて・・とひとりごとを言いながら

これは なに? 何が入ってるの? と 
足元に転がっているペットボトルを指さしながら

そらが大好きなペットボトルに 
お水を入れたら重いじゃない というと

「ああ 手足が冷たいときは それにお湯を入れて遊ばせてるの
 手足が熱いときは お水にして 
 持ってるだけで 手から体温調節よ」

へ~~ぇ うまいこと思いついたね~ 
おもちゃを湯たんぽや水枕の代用にしてるんだ~ 
ふ~ん なるほどね~


娘は まるで ばあちゃんのようだ (o^∇^o)ノ

熱の時は キャベツ帽子と
ペットボトルを使うべし なるほどね~(メモメモ・・)

ところで これは
何のために 誰のために 忘れないようにするんだっけ?

次にくる孫のためかな

きっと からっぽな知恵袋に
新しい知恵を入れときたいんだな


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(「心の羽根」)


三日ほど前 娘が熱を出し

今日 娘から 
おでこにぺったんこの熱冷ましを貼ったそらの写メールが届いた
ほっぺが赤いけど わりと元気におもちゃで遊んでいる

本文「そら、熱発中です
   明日の美容院はお預けになりました」


あらぁ~ かわいそ~ (そらも 娘も)
熱は? 下痢は? 食欲は? きげんは?


  「心配かけてゴメンネ~
   熱は38.5℃くらい。
   下痢はしてないよ。
   食欲もある。
   機嫌は夕方よりは悪くなってるけど、
   まだ寝てるからひどく悪くはないかんじ。
   いま、寝てる枕をキャベツ枕にして頭を冷やしてるよ。」
   

食欲があって よかったね
体を温めて 水分をあげてね
キャベツ枕はいいね~
おでこのぺったんこ よくはがさないね~


  「風邪ひいても食欲がなくならないのは親譲り (^^)v 
   今は、体を温めるのは 寒気がして 手足が冷たい熱発の初期だけで、
   手足も熱くなったら 熱が出きったことだから、
   今度は薄着にして 熱をどんどん放出させるんだよ。
   今のそらは手足は熱いから、毛布だけにしてるよ。

   キャベツ枕は 乳腺炎対策でよく効いたからやってみてるよ。
   おでこのぺったんこは 気持ちいいのか はがさないね~。」


はぁ~~
ばあちゃんの知恵袋は 今回も役に立たない

いつも 驚くことばかり
教わることばかり

ずいぶん前に ブラジルの友人が
「子どもが熱を出しているので 早く帰って風呂にいれます。」
というのを聞いてびっくりして
「熱がある子をお風呂にいれるの?」と言ったら
日本人は なぜいれないのかと 向こうもびっくりしていた

自分が正しいと信じていることって・・・

「常識」や「あたりまえ」は 
その時そこでの あたりまえ

それは刻々とぬりかえられて
古いものや 自分の考えに固執していると
いつのまにか こっけいな人になっている・・・


考えてみたら
一事が万事 
なんてへんな常識で子育てをしてきたものだろう

子育てだけでなく
おかしな信念で生きてきたなぁ 

価値判断を根底から見直すとき

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じつは しまじろうです

名前をおぼえないわたしが そらと遊んでいるとき
「赤でしょ 青でしょ 緑でしょ 黄色の上に  ハイ!しまごろう~!」
と 言ったのを そばで聞いていた娘が すかさず
「しまじろうですけど」 と つっこんで

次に行ったときかな
またおもちゃで遊びはじめたわたしたちに
「あ~ そら ざんねんだねぇ
 みんなのとこには しまじろうが来たのに
 そらのとこだけ しまごろうだったよ~」 なんて言うので
吹き出しながら 「昇格したのよ」 と ごまかして

それからは しまごろうと呼ばれています

名前を言うたびに笑ってしまうのを
だまって許してくれている
じつは しまじろうです

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夕方 娘の所に寄ったら
「夕飯の下ごしらえをするあいだ
 そらをちょっとみてて」
というので そらと遊んでいたら

たまごを切らしたと言って 
娘がいそいで買いに出ようとした
肩にはいつもの水玉のだっこひも

私の腕にいたそらが 
ママを見上げて必死な顔!
いきなり泣き出した

娘は笑ってかがんで 
そらのほっぺを両手でつつみ
「だいじょうぶ 
 そらをひとりで置いていったことなんてないじゃない
 ほら おいで」
と だっこしてふところに入れた

「ああ あんよが冷たいねぇ ごめんね~」
と だきしめる

ほっぺに涙をぶらさげたまま
そらは私に Vサインのような笑顔をみせた


ふたりがそそくさと出て行ったあと
蛍光灯の下に立ったまま
わたしはしばらく動けなかった

「ひとりで置いていったことなんてないじゃない」
という言葉が 
まるで私の母の口から聞いたように錯覚した

「おまえをひとり おきざりになどしないよ」

どれほどそう言ってほしかったかと
思いがけない 赤ん坊の時の気持ちが浮かび上がってくる
置いて行かれまいと 必死な私の顔が浮かぶ

ほっぺを両手で包みこまれて
「だいじょうぶ 
 ひとりで置いていったことなんてないじゃない
 さあ おいで」

そらが娘のふところに
ぬくぬくとおさまったのを見たとき
赤んぼうの私が いやされていった

60年も前の私から
Vサインを送られたような気がした

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